「自己破産」聞くと、なんだか人として失格だとか、人生終わりだとかいうイメージを持つ方もいますね。
当然すべての人はそういった状況になりたくはないものです。
しかし本当に返すことが不可能なほどの借金を背負い、取立てなどで精神的に追い詰められている人にとってこの自己破産という選択は、人生を再生させる手段となることもあります。
自己破産について間違った情報が氾濫しているために、この方法を考慮に入れない債務者は多いかもしれません。
自己破産をすれば問答無用で会社をクビになるとか、年金を受け取ることもできないとかそういった噂がありますが、そうした話しの多くはまったくの嘘である可能性が高いので、よく調べる必要があります。
自己破産はあくまでもその債務者が人生を新たにスタートするのを助けるためのものですので、必要最低限の生活品は保護されます。
なんといってもそれまで精神的に恐怖となっていたであろう取立てをストップさせることができますから、債務者は落ち着いて今後の建て直しを考慮することができるようになります。
もしかするとこの点が一番ありがたい点かもしれませんね。
もちろん自己破産にはデメリットもあります。
なにせ借金を帳消しにしてもらうわけですから、現在持っている贅沢品は手放さなければなりません。
家や車はもちろんその他にも手放さなければならない資産があることでしょう。
こうしたものをどうしても手放したくないならば民事再生などを利用するしかありません。
またあなたが会社役員などの立場にある場合、破産手続きをすることによって、そのポストを追われることになるでしょう。
確かに自分が自己破産手続きをすることによって、負担を強いられる人々がいるかもしれませんので、この破産という選択を軽々しく考えるべきではありません。
しかし本当に莫大な借金で困っていて、人生を出直したいとい思っている人にとっては、唯一の再出発の方法となる可能性もありますので、弁護士に真剣に相談し概要を聞くことは大切かもしれません。